汚部屋を再生産してはならぬのだという、固い誓い。

昨年10月に会社を辞め、11月に実家を出た。
気づいたら1人暮らしも半年を越え、この家で初めての夏がくる。

夏の日に思いをはせながら、お湯をはった浴槽で、大きくひといき、ほっとひととき、を、すごしていたら…
カビを見つけてしまった、ひえぇええええ…

わが体内に流れる、汚部屋の血筋、よみがえる闇の記憶たちよ…

何を隠そうクノさんの実家は汚屋敷さまでした。
いや、マンションの2LDKとかでしたけど、屋敷ではないですけれど。
なんというか、洗面所とお風呂はいわずもがな、寝室の壁も黒カビ赤カビだらけ
いたるお部屋に誇り高きホコリが舞い
仕事に疲れ寝転がると、共生する虫さんと目が合うことがあるという…
…なんだか書いててぞっとするな…
生まれたときからそういう環境だったので、それがふつうの毎日を生きていたんですけれど。

君（かぞく）と僕（クノ）とは、別のイキモノだから…

わたくしももう齢三十の大人の女ですから、
さすがに実家がなかなかのものであることには気づいておりました。でもみないふりをしておりました。
実家というのは私だけが住む家では当然なく、あそこは我が母と父が築いたお城であるので
私にお城の管理をする権限はなかったのです。

でも今はちがうもんねー！ぱっぱっらぴー！

ここに、私の城を築こう。

汚物は消毒だァーーー！

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カビキラーを筆頭に、お掃除道具を買いました。
25日に入ったお給料を使って買いました。
カビを見つけたお風呂の壁にかけまくり、ついでに水回りも徹底的にお掃除し、風を通して、お洗濯でごぜーます。
我が家よ、輝け。

カビというやつは、

ところでカビというやつは、以下の４つの条件がそろうと発生するらしいです。

・酸素がある
・10度～35度くらいの温度
・部屋の湿度が70%以上、あるいは40~60%で風が通らず結露しやすいところ
・ホコリや、食べかすといった栄養がある

なるほど、宇宙にカビは生きられないのだな…
でも宇宙船の中では生きれるのか…　と戯言はおいておいて
上２つは人が生きる場所である以上どうしようもないので

・湿度を70％以下に保つ
・掃除してホコリや食べかすを残さない

というあたりを徹底していくしかないですね
絶対に絶対にお前をいかさない…
ブルーチーズは食べるし醤油も味噌も大好きだけれどね！

掃除のおわり

そんなわけで一通り片づけて、わが城を綺麗にしたあとで
〆にご近所のイトーヨーカドーに赴き、３つで1000円のキャッチでチープなかわいいおパンツを６枚ほど購入しました。
なんかね、なんか、ひょっとしたらカビか？みたいなのが生えてるパンツくんがいたからね
他にもまぁまぁ使い古しましたねという感じの下着さんをいくつか捨てて綺麗なおパンツちゃんを洋服ダンスにINであります。

…なんかね、物ごころついて最初に与えられた下着というものがピンクのレースのなんかちゃんとしたブラジャーとそろいのパンツだったから
すごく新鮮。

いや、物ごころつく前はちゃんと綿パン吐いていたんだろうけれど
わりと母親がラグジュアリーなものが好きなのでなんか下着はそういうのが当たり前な感覚があり
自分でもちょっとお高いいいやつを買ってたのですね
自分で選んだ安い綿のパンツ、全然ラグジュアリーじゃないレースのついてないプリントパンツ。
なんだかとってもウキウキする。
もうがんがん洗濯して一週間毎日違うパンツはいてすごしてやるぞ！
お前は月曜日のパンツ！お前は火曜日のパンツだ！！

…でもなんか日曜日くらいは叶の姉妹が吐いているようなおもいっきり
ドレッシーでセクシーなパンツをはいて優雅にすごしてみたいかもしれない